更新時刻取得専用ダミーファイルについて

サイトの「更新時刻」を表現するためだけのファイルを作成することでアンテナへの登録が簡単になる場合があります。また、この方法はサイト更新時刻を厳密に管理したいと考えているサイトオーナーにとって有益な場合があります。

ただし、この方法は SSI (Server Side Include) を利用可能かどうかなど、サーバの設定とサイトの都合で方法が少しずつ異なります。

1. ダミーファイルの利用法あれこれ

ダミーファイルの使い道はいくつかあります。

  1. 更新時刻を表現するためだけに使う
  2. 他の Web ページから読み込む (SSI 利用)
  3. CGI から読み込む

a. は最も単純な利用法です。サーバが特殊な設定になっていて更新時刻の取得が難しい場合や、オーサリングツールを使っていて HTML ソースの改造が難しい場合などに利用します。この方法のメリットはページのデザインに一切影響しないことです。この方法のデメリットは、サイト更新時に必ずダミーファイルも更新しなければならないことです。

b. は a. の応用で、ダミーファイルの内容を任意の (SSI を使った) Web ページから読み込めるようにするものです。オーサリングツールの都合で更新時刻取得用の meta タグを head エレメントに埋め込めない場合でも、この方法なら解決できる場合があります。この方法を用いた場合、ダミーファイルは一度作成すれば二度と変更しなくても構わないこともあります。逆に、ダミーファイルの内容と更新時刻を厳密に管理することでサイト全体の更新時刻を厳密に管理できます。

c. は CGI で Web ページ全体を動的に生成する場合などに利用できる方法です。CGI による動的な Web ページ生成は専門性が高いことなどから、本ページではこの方法については説明しません。

2. 更新時刻を表現するためだけに使う場合

サーバの設定上の都合により、いくつかの考え方と利用法があります。

2.1 Last-Modified を取得可能なサーバの場合

2.1.1 考えられるシチェーション

2.1.2 具体的なダミーファイルの内容と更新

ファイルが存在しさえすれば、内容は関係ありません。ファイル名も任意ですが、拡張子を .shtml にしてはいけません。

サイトの更新時刻を新たにする際は、ftp 等でサーバにファイルを再送信するか、サーバが用意しているファイルマネージャでファイルを編集して保存することでダミーファイルそのものの更新時刻を更新してください。

2.2 Last-Modified を取得不能だが SSI は利用可能なサーバ

2.2.1 考えられるシチェーション

2.2.2 具体的なダミーファイルの内容と更新

以下の内容のファイルをメモ帳等で作成するか、このリンクを右クリックメニューから拡張子を ".shtml" に変えて保存してください。ファイル名は拡張子が .shtml になっていれば何でも構いません。

<html>
<head>
<title>last update</title>
<meta http-equiv="last-modified" content="<!--#echo var='LAST_MODIFIED'-->">
</head>
<body>
</body>
</html>
注意: meta タグは途中改行せずに一行で書いてください。

このファイルは一度作成すれば内容は変更する必要がありません。

サイトの更新時刻を新たにする際は、ftp 等でサーバにファイルを再送信するか、サーバが用意しているファイルマネージャでファイルを編集して保存することでダミーファイルそのものの更新時刻を更新してください。

2.3 Last-Modified を取得不能で SSI も利用不能なサーバ

2.3.1 考えられるシチェーション

2.3.2 具体的なダミーファイルの内容と更新

ダミーファイルの中に更新時刻を手書きしておきます。たとえば以下の通り。

LAST_UPDATE: 2004/08/27 23:01:00

ポイントは (1) 半角英字で書かれたキーワードと同じ行に書く (2) 更新時刻をアンテナシステムが認識可能な書式で書く (3) 余分なものは書かないことです。

サイトの更新時刻を新たにする際は、ftp 等で編集済のファイルをサーバに送信するか、サーバが用意しているファイルマネージャでファイルを適切に編集して保存してください。

2.4 特殊な設定のサーバ

サーバによってはgeocities のように拡張子が .html でも SSI を使える設定になっているなど、設定に癖のあるものがあります。状況によっては上述の方法で解決できますが、多少の工夫が必要な場合もあります。詳細は応相談。

3. SSI で他の Web ページから読み込めるようにする場合

ダミーファイルの内容によって様々な目的で利用できる便利な方法です。

3.1 更新時刻を自動的に取得させる方法

オーサリングツールの影響で meta タグを head エレメント内に記述できない場合は、この方法を第一に試すと良いでしょう。

以下の内容のファイルをメモ帳等で作成するか、このリンクを右クリックメニューから拡張子を ".shtml" に変えて保存してください。ファイル名は拡張子が .shtml になっていれば何でも構いません。

ここでは、作成したファイルの名前を仮に "lastup.shtml" とします。

<meta http-equiv="last-modified" content="<!--#echo var='LAST_MODIFIED'-->">
注意: 必ず一行で書いてください。また、"#" の前後に空白を含めないでください。

この lastup.shtml には使い途が二つあります。

  1. lastup.shtml を読み込む側の更新時刻を利用する
  2. lastup.shtml 自体の更新時刻を利用する

3.1.1 lastup.shtml を読み込む側の更新時刻を利用する場合

トップページやメニューページなど、サイト全体の更新時刻の基準としたいファイルから lastup.shtml を SSI の機能で読み込むことにより、head エレメントに meta タグを埋め込むのと同様の効果を得ることができます。さらに、オーサリングツールのせいで meta タグを埋め込めない場合でも、この方法ならうまくいくかもしれません。

具体的には、読み込みたい側のファイルの head エレメント内に、以下に示す meta タグを書いて下さい。

<head>
<!--#include file="lastup.shtml"-->
</head>

この方法を採る場合、lastup.shtml は一旦作れば後は放置しておいて構いません。

3.1.2 lastup.shtml 自体の更新時刻を利用する場合

サイトの更新時刻を厳密に管理したい場合に有益な方法です。アンテナシステムは lastup.shtml を読み込むことで自動的に lastup.shtml の更新時刻を取得できます。

サイトの更新時刻を新たにする際は、ftp 等でサーバに lastup.shtml を再送信するか、サーバが用意しているファイルマネージャで lastup.shtml を開いてそのまま保存することで lastup.shtml そのものの更新時刻を更新してください。


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